リフォーム業界で10年以上働いている現役社員のだいごです。
今回は樹脂のサッシについて解説していきます。
サッシ選びは一見すると難しく、様々な選択肢があります。
それぞれのサッシにはメリットとデメリットがあり、初めてリフォームをする方にとっては選択を誤ると大きな後悔を引き起こす可能性があります。
特に「樹脂サッシにすればよかった…」と後悔しているが多く見られます。
本記事ではあなたが後悔しないための、樹脂サッシの選び方、そのメリット、適切な施工業者の選び方、適切なリフォーム工事の手順と流れについて解説します。
この記事を活用することで、あなたは今後のリフォーム計画における樹脂サッシ選びで後悔することなく、自分の生活スタイルに最も合った選択ができるようになるでしょう。
あなたの悩みを解決し理想の住まいづくりの一助となれたら幸いです。
この記事を読んでわかること
- 樹脂サッシの各種類とそのメリット・デメリット: サッシは家の見た目や機能性を大きく左右するため、適切な種類を選択することが重要です。
- 樹脂サッシのリフォームにおける注意点:サッシを選ぶ際にはただ自分が好きなものを選ぶだけでなく、そのリフォームやメンテナンスにも注意が必要です。
- 信頼できる施工業者の選び方:樹脂サッシを選ぶだけでなく、それを取り付ける施工業者選びも後悔しないための重要な要素です。
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樹脂サッシとは何か?
樹脂サッシは窓枠の一部または全体が樹脂(特にPVCやUPVCといったポリ塩化ビニル)で作られている窓のことを指します。
名前の”サッシ”は、窓のフレーム部分のことを指しています。
この窓のフレーム部分が樹脂でできているため、この名前がつけられています。
樹脂サッシにはいくつかの特徴があります。
まず、アルミサッシよりも断熱性や気密性が高いという特徴があります。
これは樹脂が金属よりも断熱性能が高く、窓枠自体が外部からの空気の侵入を防ぐ働きを持っているからです。
さらに、耐久性もあり、メンテナンスが比較的容易な素材とされています。
また、一方でデメリットもあります。
例えば、樹脂は太陽光や熱によって変形しやすいという特性があり、長時間日光に晒されると変色する可能性があります。
しかし、最近ではUVカット処理が施されたものも増えてきており、そのようなデメリットも改善されつつあります。
樹脂とは何か?
樹脂は化学的な方法で合成されるプラスチックの一種です。
これは、天然のもの(例えば木材の樹脂)とは異なり、人工的に作られたものです。
このような樹脂は特定の特性を持つように設計することが可能で樹脂サッシの場合は、その耐久性、断熱性、保護性などが重視されます。
樹脂サッシとアルミサッシ、そしてアルミ樹脂複合サッシの違い
樹脂サッシとアルミサッシ、そしてアルミ樹脂複合サッシの違いはそれぞれの材料と特性にあります。
アルミサッシはフレームがアルミニウムで作られている窓です。
アルミニウムは非常に軽く、耐久性が高いので、建築物によく使用されます。
しかし、アルミニウムは熱伝導率が高いため、断熱性や結露防止にはあまり適していません。
一方、樹脂サッシはフレーム全体または一部が樹脂(特にPVCやUPVC)でできている窓で、アルミサッシよりも断熱性や気密性が高いという特徴があります。
そしてアルミ樹脂複合サッシはその名の通り、アルミと樹脂の良い部分を組み合わせた窓です。
具体的には、アルミの強度と樹脂の断熱性・気密性を両立させています。
このため、耐久性と断熱性を両立したい場合にはアルミ樹脂複合サッシが適しています。
樹脂サッシの普及率とその理由
樹脂サッシはその優れた性能から、日本国内においても注目されています。
しかし、現在のところ日本国内における樹脂サッシの普及率は7%程度と言われており、他国と比べるとまだ低い水準にあります。
ただし、北海道では90%以上の普及率を誇っています。
この理由は樹脂サッシならではの特性からくるメリットがあります。
では、具体的に何がそのメリットとなっているのでしょうか。
- 断熱性能と気密性 樹脂サッシは、特にPVCやUPVCなどの材質からなるフレームが、高い断熱性と気密性を提供します。これは、冬季の暖房効果を高め、夏季の冷房効果を維持するのに有効であり、結果的にエネルギーの消費を抑えることができます。
- コストパフォーマンス 樹脂サッシは、一般的にアルミサッシや木製サッシに比べて、コストパフォーマンスが良いとされています。耐久性と保守性、そして上述した断熱性と気密性を考慮すると、その価格は非常にリーズナブルであると言えます。
- 耐久性とメンテナンスの容易さ 樹脂はその特性上、腐食や虫害に対する耐性があります。これにより、長期的に見てもその性能を保ち続けることが可能であり、定期的なメンテナンスも比較的容易です。
これらの理由から、樹脂サッシは窓のリフォーム市場において広く採用されつつあります。
そのため、リフォームを検討する際には樹脂サッシの採用も検討に入れる価値があるでしょう。
樹脂サッシのメリットとその理由
樹脂サッシがリフォームの選択肢として広く採用されているのには、その数々のメリットが大きく関わっています。
では具体的にどのような利点があるのか、一つずつ詳しく見ていきましょう。
断熱性・気密性が高い
樹脂サッシの一つ目の大きなメリットは、その優れた断熱性と気密性です。
これらの性能は窓からの熱の出入りを抑え、室内の温度を安定させることに役立ちます。
つまり、冬は暖かさを逃がさず、夏は熱を遮断する役割を果たします。
これにより、エネルギーの消費を抑え電気代の節約にも繋がります。
結露・カビが生じにくい
二つ目のメリットとしては、結露やカビの発生が抑制される点が挙げられます。
これは樹脂サッシの高い断熱性から生じる利点で、窓の内側の表面温度が外気温に近くなることで結露が発生しにくくなります。
結果として、カビの発生を予防しより健康的な室内環境を維持することが可能となります。
防音効果がある
三つ目のメリットは、防音効果です。
樹脂サッシは窓ガラスとの結合部分が密閉性が高いため、外部からの騒音を効果的に遮断します。
特に交通量が多い道路沿いや、騒音が気になるマンションなどで住んでいる場合には、その効果を大いに発揮します。
窓のタイプとデザインの選択肢が豊富
最後に樹脂サッシの利点として、その多彩なデザインと豊富なタイプの選択肢があることが挙げられます。
樹脂サッシは色や形状のバリエーションが多く、自分の好みや家のデザインに合わせて選ぶことができます。
また、開閉方法も多種多様なのでリビングやキッチンなどの用途に応じて最適なタイプを選ぶことができます。
これらのメリットからわかるように樹脂サッシは高い性能と共に、住環境の快適さを向上させるための選択肢として、リフォームにおいて非常に優れたオプションと言えるでしょう。
樹脂サッシのデメリットとその対処法
樹脂サッシには数多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
しかし、それぞれのデメリットを理解し、適切に対処することで、その影響を最小限に抑えることが可能です。
以下に、その詳細をご説明します。
強度に不安がある、そのため重くなる
一つ目のデメリットとして、樹脂サッシの強度に対する不安が挙げられます。
樹脂サッシは金属サッシに比べて強度が劣るため、大きな窓枠を作る場合には構造上の配慮が必要となります。
このため、サッシ自体が重くなるという問題もあります。
しかし、耐久性に優れた樹脂材料の選択やアルミと樹脂を組み合わせた複合サッシの利用により、強度問題は大幅に緩和されます。
経年劣化や紫外線による劣化、色の変色
二つ目のデメリットは、経年劣化や紫外線による劣化、色の変色です。樹脂サッシは紫外線に弱く、長時間の日光曝露により色褪せや変色を起こしやすいです。
しかし、これに対する対策もあります。
UVカット加工がされた樹脂サッシを選択することで、この問題を大幅に減少させることができます。
また、定期的なメンテナンスにより早期に劣化を発見し、対処することも重要です。
価格が高い
三つ目のデメリットは、樹脂サッシの価格です。
樹脂サッシは一般的にアルミサッシよりも価格が高いとされています。
しかし、その高い断熱性・気密性により、エネルギー費用の節約が見込まれます。
また、長期的な視点で見れば、結露やカビによる修繕コストや健康への影響も考慮すると、初期投資の高さは相殺されると言えます。
これらのデメリットを理解し適切に対策を講じることで、樹脂サッシの可能性を最大限に活かすことができます。
リフォームの際は自身のライフスタイルや家の状況を考慮して、最適な選択をすることが大切です。
サッシのリフォームを検討してる方はこちらの記事も参考にしてください。
樹脂サッシの耐久性と平均的な寿命
樹脂サッシの寿命は、その耐久性に大きく影響されます。
しかし、それぞれの樹脂サッシの品質やメンテナンスの状況により、寿命は異なる可能性があります。
以下で詳細に説明します。
樹脂サッシの耐久性と平均的な寿命
樹脂サッシは耐久性に優れており、適切なメンテナンスを行うことで数十年にわたって使用することができます。
一般的に、樹脂サッシの平均的な寿命は20年から30年とされていますが、品質の高いサッシや良好な環境条件下では、それ以上の寿命が期待できます。
しかし、紫外線による劣化や経年劣化は避けられません。
そのため、日々のメンテナンスと定期的な点検が必要です。
特に紫外線による劣化はUVカット加工が施されたサッシを選択することで、大幅に防ぐことができます。
樹脂サッシのメンテナンス時期目安
樹脂サッシのメンテナンスは、その寿命を延ばすために重要です。
一般的に、樹脂サッシのメンテナンスは年1回を目安に行うと良いとされています。
その際には窓ガラスの清掃だけでなく、窓枠のチェックも忘れないようにしましょう。
特に窓枠の変形や歪み、色褪せ、開閉時の異音などがある場合は、早急な対応が必要です。
これらの症状が見られた場合、専門の業者に依頼することをおすすめします。
樹脂サッシは耐久性が高い一方で、メンテナンスの重要性を理解し、定期的なチェックを行うことでその寿命を最大限に引き延ばすことが可能です。
そのため、日々のメンテナンスと定期的な点検を怠らないようにしましょう。
樹脂サッシのリフォーム価格相場
リフォームのコストは、その規模や具体的な内容により大きく異なります。
特に窓のリフォームでは窓枠全体を交換するか、内窓を設置するかにより、そのコストは大きく変動します。
ここでは、樹脂サッシのリフォームにおける価格相場について詳しく見ていきましょう。
枠ごと交換の価格相場
窓枠全体を交換するリフォームは、最も根本的な改善方法です。
これにより、断熱性や防音性などの性能を大きく向上させることが可能となります。
一方で、その費用は比較的高くなる傾向にあります。
樹脂サッシの窓枠全体を交換するリフォームの価格相場はサッシのサイズや種類、工事内容によりますが、大まかには一窓あたり25万円~60万円程度と考えてよいでしょう。
ただし、これはあくまで一般的な相場であり、具体的な金額は見積もりを取ることで確認することが最も確実です。
内窓を設置する価格相場
内窓を設置するリフォームは既存の窓枠をそのままにして、その内側に新たな窓を設置する方法です。
これにより、断熱性や防音性を向上させることができ、費用も窓枠全体を交換する方法よりは抑えられます。
樹脂サッシの内窓設置の価格相場はサイズや内窓の種類、工事内容によりますが、一窓あたり3万円から10万円程度と考えてよいでしょう。
内窓設置は費用を抑えつつ性能向上を図りたい場合に有効な選択肢となります。
いずれの方法も、リフォーム業者による詳細な見積もりを取ることが最も確実な方法です。
また、リフォームの費用は一部地方自治体が提供する補助金制度を利用することで、さらに抑えることが可能な場合もあります。
内窓に興味がある方は良かったらこちらの記事も参考にしてください。
後悔しないための樹脂サッシの選び方と比較検討方法
窓のリフォームにおいては、適切なサッシの選択が非常に重要です。
サッシの種類により、その性能や価格、長期的なメンテナンスに大きな違いが出ます。
選択肢は多岐にわたりますが、その中でもオール樹脂、アルミ樹脂複合、木製サッシの違いを理解し、家全体で考えたときの最適な選択を行うことが大切です。
オール樹脂とアルミ樹脂複合サッシ、木製サッシの比較
オール樹脂サッシはその名の通り、サッシ全体が樹脂製となっています。
そのため、防音性や断熱性に優れ、また腐食や結露に強いという特徴があります。
一方、アルミ樹脂複合サッシはアルミと樹脂を組み合わせたもので、アルミの強度と樹脂の絶縁性を兼ね備えています。
木製サッシは、見た目の美しさや自然な温もりを持つ一方で、メンテナンスが必要となることもあります。
家全体で考えたときのサッシの選び方
窓の選択は、一部の窓だけを考えるのではなく、家全体の性能やデザインを考えたうえで行うことが重要です。
例えば、断熱性能を重視するのであれば、オール樹脂やアルミ樹脂複合サッシが適しています。
また、建物全体のデザインに合わせて木製サッシを選ぶこともあります。
軸組みではどのサッシがより心配か?
窓の選択にあたっては、軸組みという考え方も重要です。
軸組みとは、窓の開閉部分のことを指します。
ここがしっかりと機能しないと、窓の性能が十分に発揮できません。
アルミ樹脂複合サッシや木製サッシは強度が高いので、開閉部分が大きい窓では適しています。
しかし、木製サッシはメンテナンスが必要になるため、その点を考慮する必要があります。
各サッシには一長一短がありますので、自宅の状況やリフォームの目的を明確にしたうえで、複数の業者から見積もりを取り、適切な選択をすることが後悔しないための秘訣となります。
樹脂サッシの有名なメーカー
窓リフォームを考えるとき、さまざまなサッシメーカーから選ぶことが可能です。
しかし、各メーカーにはその特徴と長所があり、自分のニーズに合ったメーカーを選ぶことが重要です。
ここでは樹脂サッシの有名なメーカーであるエクセルシャノン、LIXIL、YKKAP、そして三協アルミについて詳しく見ていきましょう。
エクセルシャノン
エクセルシャノンは、日本で初めて純国産樹脂サッシを製造販売した樹脂サッシ専業メーカーです。
その製品は耐候性に優れており、特に断熱性能や気密性に定評があります。
また、デザイン性に富んだ製品群も魅力となっています。
LIXIL
LIXILは、国内で広く知られている大手建材メーカーです。
リフォームから新築まで幅広いニーズに対応しており、樹脂サッシもその一部です。
信頼性や耐久性、そして手頃な価格が魅力的なポイントとなっています。
YKKAP
YKKAPは、窓やドアなどの建材を製造する大手メーカーです。
一貫生産体制により、品質管理が徹底されており、耐久性と機能性を重視した樹脂サッシを提供しています。
三協アルミ
三協アルミは、アルミ製品の製造に強みを持つ企業で、その技術を活かした樹脂サッシも取り扱っています。
特に耐久性と保温性に優れた製品が揃っており、長期的にコストパフォーマンスも良いと評価されています。
これらのメーカー各社は、それぞれ異なる特徴と強みを持っています。
自宅の条件やリフォームの目的に合わせて、適切なメーカーを選ぶことが重要です。
複数の見積もりを取り比較することで、自分にとって最適な選択が可能になります。
適切な施工業者の選び方
樹脂サッシを取り扱う施工業者は数多く存在しますが、その中から自分のニーズに適した業者を選ぶのは容易なことではありません。
ここでは、どのように適切な施工業者を見つけるか、そしてその選び方について説明します。
施工業者選びのポイント
施工業者選びの際に重要なのは以下の3つのポイントです。
- 施工実績と技術力:樹脂サッシの施工には専門的な知識と技術が求められます。そのため、多くの施工実績と確かな技術力を持つ業者を選ぶことが重要です。
- アフターサービスの充実度:樹脂サッシは一度設置すれば長く使うものですから、そのメンテナンスは避けて通れません。問題が起きたときの対応や定期的なメンテナンスを行うアフターサービスがしっかりしている業者を選びましょう。
- 見積もりの明瞭さ:見積もりが細かく、明確に書かれているかどうかも大切です。費用の内訳がはっきりしていれば、予算管理がしやすくなります。
信頼できる施工業者の見つけ方
信頼できる施工業者を見つけるためには、以下の手順が役立ちます。
- 口コミや評判のチェック:インターネットや身近な人の口コミ情報は、業者選びの参考になります。特に施工後の対応や品質、料金などについては、実際に利用した人の声を聞くと参考になります。
- 複数の業者から見積もりを取る:同じ工事内容でも業者により料金が大きく異なることがあります。複数の業者から見積もりを取ることで、適切な価格を知ることができます。
- 直接相談する:業者に直接相談してみると、その対応や説明の丁寧さから信頼性を感じることができます。
これらのポイントを押さえながら施工業者を選ぶことで、樹脂サッシのリフォームをスムーズに、そして安心して進めることができます。
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リフォーム業者選びでお悩みの方はこちらの記事も参考にしてください。
アルミ樹脂複合サッシへのリフォーム工事の手順と流れ
アルミ樹脂複合サッシへのリフォームは一見すると複雑そうですが、実際には明確な手順があります。
アルミサッシからアルミ樹脂複合サッシへのリフォーム、その流れを理解することで、工事がどのように進行するのかイメージしやすくなります。
アルミサッシからアルミ樹脂複合サッシへのリフォーム交換工事(カバー工法)
アルミサッシからアルミ樹脂複合サッシへのリフォームは、一般的にはカバー工法という方法で行われます。
カバー工法とは、既存の窓枠を取り外さずにその上から新しい窓を被せるように取り付ける工法のことを指します。
これにより、壁を壊すことなく、作業時間も短縮できるため、住宅の負担を減らすことが可能となります。
アルミ樹脂複合サッシの工事手順
アルミ樹脂複合サッシのリフォーム工事は以下の流れで進行します。
- 工事前の準備:まずは工事範囲の確認と、工事中に家具やフローリングなどを傷つけないように養生(保護)作業を行います。
- 既存サッシの取り外し:次に、既存のアルミサッシを取り外します。カバー工法の場合は、窓ガラスだけを取り外し、窓枠はそのままにします。
- 新サッシの取り付け:新たなアルミ樹脂複合サッシを取り付けます。カバー工法の場合、既存の窓枠の上から被せる形で新サッシを取り付けます。
- 仕上げと確認:新サッシの取り付けが完了したら、仕上げ作業を行い、正しく取り付けられているかを確認します。
- 作業場所の清掃:最後に、作業場所を清掃し、工事が終了します。
これらの流れを理解すれば、リフォーム工事の進行をスムーズに行うことができます。
また、工事前には施工業者と十分に打ち合わせを行うことで、安心して工事を任せることが可能となります。
断熱・防音・デザイン性にこだわるなら樹脂サッシに
樹脂サッシはその優れた断熱性、防音性、そして豊富なデザイン性から、多くのリフォームに採用されています。
しかし、それは全ての人にとって最適な選択肢とは限りません。
個々のライフスタイルやリフォームの目的により、最適な選択肢は変わります。
暑い寒いを気にする人におすすめの樹脂サッシ
樹脂サッシはその断熱性能が非常に高いのが特徴です。
これは、樹脂が熱を伝えにくい素材であるため、冬季には室内の暖かさを逃がしにくく、夏季には外部の熱を遮断する役割を果たします。
また、樹脂サッシは隙間が少ないため、風通しを抑制し、室内の温度を一定に保つのに有効です。
これらの特性により、特に季節の変わり目や気温差が激しい地域に住んでいる人、エネルギー効率を重視する人にはおすすめの選択肢と言えます。
樹脂サッシをおすすめしない人
一方、樹脂サッシは初期費用が高めなのがデメリットとされます。
アルミサッシや木製サッシに比べて価格が高くなるため、予算が厳しい場合や一時的な住まい(賃貸物件や仮住まい)でのリフォームなど、長期間住む予定がない場合には、樹脂サッシは適していないかもしれません。
また、耐久性を重視する人にはより強度の高いアルミ樹脂複合サッシを検討することも一つの選択肢となります。
どんなサッシを選ぶべきか迷ったときは、自分のライフスタイルやリフォームの目的をはっきりさせ、それに最適なサッシを選ぶことが重要です。
そしてその選択には断熱性、防音性、デザイン性を兼ね備えた樹脂サッシが一つの強力な候補となるでしょう。
まとめ
サッシ選びはリフォームの一部であり、それに加えて考慮すべき他の住宅性能も存在します。
それぞれの素材やメーカーが持つ特性、価格、さらにはリフォーム全体の計画とも整合性を持つことが重要です。
サッシの選択は断熱性や防音性といった部分だけでなく、住宅全体の性能とも密接に関連しています。
サッシは窓やドアなどの開口部を担当するため、防犯性能、採光性、通風性、視界なども左右します。
それらは全て住宅全体の快適さに関わる要素です。
- 防犯性能: 特に一階の窓周りは侵入経路となり得るため、強度やロック機能のあるサッシを選ぶなどの配慮が必要です。
- 採光性: 自然光を取り入れることで室内を明るくし、心地よい生活空間を作り出します。サッシの大きさや配置によって採光性は変わります。
- 通風性: 通風は、湿度や温度のコントロールに役立ち、快適な室内環境を保つために重要です。開閉しやすく、適切な場所に設置されたサッシが必要です。
- 視界: サッシからの眺望は、住宅の開放感やプライバシーを左右します。外からの視線を遮る工夫や、景色を最大限に楽しめる設計も重要です。
以上の点を総合的に考えてサッシを選び、自分のライフスタイルに合ったリフォームを行うことで、快適な住空間を手に入れることができます。
よくある質問
樹脂サッシについてのリフォームに関する質問とその回答を以下に示します。
複雑な専門用語を使用せず、初心者でも理解できるよう説明します。
Q1: 樹脂サッシはどのようにメンテナンスすれば良いのですか?
A1: 樹脂サッシのメンテナンスは非常に簡単です。
まず、サッシの表面を柔らかい布やスポンジで拭きます。
汚れがひどい場合は、中性洗剤を使用しても問題ありません。
ただし、強い洗剤や溶剤は色落ちや変色の原因となるため避けてください。
Q2: なぜ樹脂サッシは耐久性が高いと言われているのですか?
A2: 樹脂サッシは、その材質が耐久性に優れているからです。
樹脂は風雨による劣化が少なく、さらに腐食しにくい特性があります。
また、金属サッシと比べても熱伝導性が低いため、結露の発生が少なくなります。
Q3: 樹脂サッシとアルミサッシ、どちらを選ぶべきですか?
A3: それはあなたのニーズによります。
アルミサッシは強度が高く、薄型でスリムなデザインを実現できます。
しかし、熱伝導性が高く、断熱性に劣る点がデメリットです。
一方、樹脂サッシは耐久性や断熱性に優れていますが、価格が高めであることが欠点と言えます。
Q4: 樹脂サッシのリフォームにどのくらいの費用がかかるのですか?
A4: 樹脂サッシのリフォーム費用はサッシの大きさや種類、メーカーによります。
また、取り付ける場所や施工業者の費用も含まれます。
大体の相場としては、一つの窓で25万円~60万円程度と考えて良いでしょう。
ただし、具体的な費用は見積もりを取ることで明らかになります。
以上のQ&Aを参考に、あなたのリフォーム計画を進めてください。
あなたのサッシリフォームが成功することを祈っています。
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