キッチンのリフォームを考え始めたけど、まずは何をすれば良いのかわからなくいという方も多いと思います。
そんな悩みを解決する為にリフォーム会社の現役社員である私が、リフォームの手順を一から解説していきます。
インターネットでキッチンを調べる、カタログを取り寄せて参考にする、メーカーのショールームに行ってみる、など色々とありますが、まずはリフォーム会社に相談をするのをお勧めします。
何故なら現場によって設置ができないものや困難なもの、設置はできても付帯工事が発生するなど、思い描いた通りには行かないケースがあるからです。
なので、まずはリフォーム会社に相談して現実的な理想のキッチンを描いていくのが良いです。
詳しく説明しながらキッチンリフォームの完成までを書いていきますので最後までお付き合いください。
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まずはリフォーム会社に相談
冒頭にも書きましたがキッチンリフォームを思い立ったら、まずはリフォーム会社に相談をしましょう。
ではなぜ、いきなりリフォーム会社に相談をした方が良いのか、自分で調べるのは良くないのか、ショールームに商品を見に行くより先にリフォーム会社に相談した方が良いのか、解説していきます。
最初にリフォーム会社に相談した方が良い理由は?
何故私が最初にリフォーム会社に相談することをお勧めするかと言うと、カタログを取り寄せたり、インターネットを見て理想のキッチンをイメージするのも悪くは無いのですが、お家の状況をわかってからでないと無駄になってしまう可能性があるからです。
例えば、梁(はり)があって対応しているレンジフードしか付けられない、ガスコンロからIHコンロにしようと思ったけど電源が必要なので電気工事が追加で必要になるなど、なかなか自身ではわからないポイントがあります。
なのでまずはリフォーム会社に現地調査に来てもらい、キッチンのプランと御見積書を作成してもらうのが良いです。
ほとんどのリフォーム会社は無料で現地調査、プラン作成、御見積作成を行っているので気軽に頼んでみてください。
現地調査に対して不安がある方はこちらの記事を読んで参考にしてください。
現地調査に来てもらったらどうするの?
現地調査に来てもらった際に、カタログを見ながら好みを伝えても良いですし、思い描いているキッチン像があるのであれば設置可能か聞いてみるのが良いでしょう。
また、予算や希望する工事日程がある場合は伝えておくのも良いでしょう。
予算や工事日程は余裕を持っておくことをお勧めします。
リフォームは予想外のことに費用が掛かったり、追加でオプションを頼みたくなることもあると思いますので、予算は余裕があった方が良いです。
工事の日程も余裕がない状況でプランを決めていくと、妥協したり後悔することになりかねません。
しっかりと余裕を持って商品やオプションを比較検討すれば後悔をする可能性は低くなるでしょう。
ここで希望する工事が可能か、仕上がり(完成時の見た目)はどうなるかも確認をしておきましょう。
よくある例ではキッチンの壁にコンセントを設置したいという要望です。
これは戸建てでは問題ないけどマンションでは綺麗にいくのは難しい場合もあります。
もちろん、後から思い付いたのであればその時でも良いですが、これらもお家により費用や仕上がりが変わってきますので、早めに伝えておくと良いでしょう。
- 予算や希望があれば工事日等も伝えておくのが良い。
- 必要となる工事と仕上がりについてしっかりと聞いておく。
プランと御見積書を確認しよう
現地調査後、おおよそ1週間から2週間でキッチンのプランと御見積書が完成します。
リフォーム会社からこれらを受け取ったら、自身の希望が反映されているか、金額はどのくらいか、何にいくら掛かっているか、確認をしましょう。
要望と違う箇所があればすぐに修正してもらうよう、連絡をしましょう。
また、プランと御見積書は複数作成してもらうのも良いでしょう。
例えば比較的安めのタイプでいくつかのメーカーを比べる、同メーカーでも安めのタイプと一つ上のグレードのキッチンで比較をするなどはお勧めです。
リフォーム会社も3~4社に相見積もりをお願いして比較するのが最終的に納得できるリフォームになる可能性が高いのでお勧めです。
リフォーム会社に相談することで避けられることをまとめておきます。
- 思い描いていたキッチンを設置できず落ち込むことがなくなる。
- 出来ること出来ないことがわかるので時間を無駄にしない。
- 具体的なプランと予算がわかるので完成のイメージがしやすい。
プランを持ってショールームへ
リフォーム会社にプランと御見積書を作成してもらったら、そのプランを持ってメーカーのショールームに行ってみるのをお勧めします。
ショールームに行き、そこで好みのものにプランを修正していくと自身の理想のキッチンが出来上がっていくと思います。
もちろん、時間を取って行かないといけないのですが、紙面でのプランと実際に商品を見てのイメージは変わってくると思います。
特に扉の色にこだわるのであれば見に行くことを強くお勧めします。
ショールームに行くときはリフォーム会社からもらったキッチンのプラン持って行くようにしましょう。
このプランをショールームのアドバイザーさんに渡すと、今のプランを元にあなたが選んだ商品への変更を行ってくれます。
なので、設置できないものや注意が必要な商品についてもアドバイスをしてくれます。
ショールームを見に行く際の注意点としては、オプションが良く見えると思いますので予算も頭に入れておくのが良いでしょう。
あとはメーカーや時期にもよりますが土日祝日は混み合いますので、アドバイザーさんに付いてもらうには予約は必須となります。
また、リフォーム会社の担当が同行してくれるかもしれないので良いと思ったリフォーム会社の担当にも聞いてみましょう。
ショールームでプランを修正後にリフォーム会社が御見積書を変更し、再び提出するのでこちらもしっかりと変更点が反映されているか確認をしましょう。
こういったショールームへ行くことや御見積書を修正することも踏まえると、やはり工事の期日は余裕を持っておくことを改めてお勧めします。
- ショールームで実物を見ると紙面よりもイメージが付きやすい。特に扉色は紙面と実物では変わってしまうのでチェックする。
- プランを持参してあなたのお家に設置できる商品の中で希望を聞いてもらえる。
- ショールームへ行く際は事前に予約をしていく方が良い。
工事開始から完了まで
プランも決まりお見積り金額に納得したら工事日程決め、契約、リフォーム工事、完了、お支払いという流れで進んでいきます。
それでは順を追って解説していきます。
工事日程決め
キッチンのリフォームは早いと1日で完了させてしまう施工店もありますが、大体は3日間くらいは掛かると思ってください。
また、キッチンリフォームに伴いクロスや床のクッションフロアを張り替えるなどの内装工事を行うと、さらに工事日数は増えます。
これらを考慮し仕事をしている方は有休を取ったり、留守でも進めてもらう為に鍵を預けたり、ということをご家族とリフォーム会社と相談してください。
初日はまず既存キッチンの解体からスタートしますが、この際に壊してみて発見することもあるので、可能であれば初日は工事に立ち会う方が良いと思います。
契約
工事内容と金額、工事日程が決まったらリフォーム会社と契約を結びます。
会社によっては契約をしてから正確な工事日程を決める会社もありますので、この辺はリフォーム会社に合わせて良いでしょう。
支払方法と契約内容はしっかりと聞いておきましょう。
支払方法は会社により異なりますが、完了後に一括で支払う会社や契約時、中間金、完了金と3回に分けて支払いをする会社など様々です。
事前に確認をしておくと契約もスムーズにいくと思います。
また、契約内容では下記のことが契約書に記載をされているか確認をしてください。
- 追加工事が発生する場合は必ず施主に事前に確認をすること
- 工事の内容は事前に打ち合わせている内容の通りとすること
これらが無いと勝手に追加の工事をして追加費用を請求してきたり、工事内容を説明なく変更されてしまう可能性があります。
これだけ聞くと「そんなことあるかな?」と思うかもしれませんが実際に、「古くなっていたから替えたので追加でいくらください。」、「こちらのやり方の方が良いと判断したので工事方法を変えました。」と後から言われることがあります。
善意で行っている会社もあるかもしれませんが、必ず事前にお客様の確認、了承を得てから行うという約束はしておいた方が安心です。
なので上記の赤枠のような内容の記載がない場合はあなたから提案し、リフォーム会社に一筆書いてもらった方が良いです。
工事の手順
これは施工業者や選んだキッチンの仕様にもよりますが、標準的なキッチンのリフォームでは以下の順番で進んでいきます。
- 既存キッチンの解体
- 新しいキッチンに合わせた給排水、ガスの配管と電気配線工事。
- 新しいキッチンの設置(キッチンパネル含む)
- キッチンの給排水、ガス、電気の接続
- 清掃・確認・引き渡し
このような順番で進んでいきます。
この工程を3日程掛けて行うリフォーム会社が多いです。
なのでキッチンが使用できない日も出てきてしまうので、料理をしないで食事をする方法を考えておきましょう。
中には「料理をしないで良いので休めるわ~」とおっしゃる方もいますね。
目くじらを立てて見ることはないですが、工事中や運搬中に傷が付いていないかはチェックしておきましょう。
お支払い
リフォーム工事が完了したら後は契約した金額を支払ってキッチンリフォームは終了となります。
お支払い方法は会社ごとに異なりますが、完了時に一括で支払う会社や契約時に数十%、残りを完了後に支払うといった会社もあるので、これらは契約前にちゃんと聞いておきましょう。
また最近は少し使用できる会社が増えてきたようですが、クレジットカードを使用できない会社が多いです。
こちらも利用を考えているようでしたら事前にリフォーム会社に確認をしましょう。
では、工事までの流れをまとめておきましょう。
- 工事日程決め→契約→リフォーム工事→完了→お支払いの順番で進んでいく。
- 工事は何日掛かるのか事前に確認し、キッチンが使えない間の食事も考えておく。
- 契約時には支払い方法と契約内容をしっかり確認する。
優良なリフォーム会社の選び方
キッチンリフォームを成功させるためには、適切な業者を選ぶことが非常に重要です。
ここでは信頼できるリフォーム業者の特徴と、業者選定時の重要なポイントを解説します。
信頼できるリフォーム業者の特徴
信頼できるリフォーム業者を見極めるためには、以下の特徴に注目しましょう。
- 豊富な経験と実績:多くの成功したプロジェクトを持ち、実績を証明できる業者を選びます。
- 透明なコミュニケーション:プロジェクトの詳細、コスト、スケジュールについて明確に説明し、疑問に対して丁寧に答える業者が望ましいです。
- 良好な顧客評価:以前の顧客からのポジティブなフィードバックや推薦がある業者は信頼性が高いです。
- 適切な資格と保険:必要な資格を持ち、万が一の事故に備えて保険に加入している業者を選びます。
これらの特徴を持つ業者は、リフォームを安心して任せることができます。
リフォーム業者選定のポイント
リフォーム業者を選定する際には、以下のポイントを考慮しましょう:
- 複数の見積もりの比較:複数の業者から見積もりを取り、サービスとコストを比較します。
- ポートフォリオの確認:業者の過去のプロジェクトを確認し、スタイルや品質を評価します。
- コミュニケーションの質:初期の打ち合わせで、業者がどれだけ親身になって相談に乗ってくれるかを確認します。
- 契約内容の確認:契約書には、工事の範囲、コスト、スケジュール、保証などが明確に記載されていることを確認します。
これらのポイントを押さえることで、あなたのニーズに最適なリフォーム業者を選ぶことが大事です。
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リフォーム業者の選び方でお悩みの方はこちらの記事も参考にしてください。
キッチンリフォームのまとめ
今回はキッチンのリフォームを思い立ったってからリフォーム完了までを順を追って解説してきました。
最後に順番を整理しながらポイントをまとめていきますので確認してみてください。
- リフォーム会社へ相談:まずはリフォーム会社に現地調査に来てもらい、希望するものが自宅に設置できるか、どんな工事が必要か、見てもらいましょう。
- プランと御見積書の確認:希望している内容に沿ったプランが作成できているか、費用はどれくらい掛かるかを確認しましょう。
- プランを持ってショールームへ:メーカーのショールームで実際の商品を見てみましょう。リフォーム会社に作成してもらったプランを持って行くとアドバイスを受けやすいです。
- 契約:キッチンのプランとお見積り金額に納得したら契約を交わしましょう。契約書に追加工事や工事内容の変更についてちゃんと記載されているかも確認をしましょう。
- 工事開始から完了まで:キッチンリフォームの工事期間は多くの会社では3~4日ほど掛かります。この間の食事や荷物の置き場所は事前に考えておきましょう。完了後は傷が付いていないか、仕様が間違っていないか確認しておきましょう。
- リフォーム会社の選び方:複数のリフォーム会社に現地調査をお願いし、過去の実績や親身に相談に乗ってくれるかなどを比較しましょう。最後は直感に従うのもありです。
これらのポイントを押さえてキッチンリフォームへ挑めば、あなたのリフォームが成功する可能性はかなり高いでしょう。
素晴らしいキッチンのリフォームでより安心で快適な未来を手に入れてください。
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キッチンリフォームを検討中の方はこちらの記事も参考にしてください。
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