リフォーム業界で10年以上働いているだいごです。
今回は電気温水器について解説していきます。
お風呂やキッチンで使う温水。
それを供給する電気温水器は我々の日常生活において欠かせない存在です。
しかし、その重要な役割にも関わらずその寿命やメンテナンスについて深く考えることは少ないのではないでしょうか。
特に30年以上前から同じ電気温水器を使用しているという方々へ。
あなたの電気温水器は既に平均寿命を超えており、故障リスクが高まっています。
さらに古い電気温水器は新しいものに比べてエネルギー効率が悪く、経済的にも環境的にも劣っている可能性があります。
この記事では30年以上経過した電気温水器の交換を検討すべき理由と、新しい電気温水器やエコキュートへの交換のメリット、施工業者の選び方までを詳しく解説します。
これからの暮らしをより快適で安心なものにするための一歩としてぜひご一読ください。
この記事を読んでわかること
- 電気温水器の平均寿命: 電気温水器の寿命が一般的に7年から10年であることを知ることで、ユーザーは自身の電気温水器の使用年数を基に、点検や交換の必要性を考慮することができます。
- 寿命を迎えるサイン: 電気温水器が寿命を迎える際のサイン(お湯の温度の不安定、供給量の減少、異常音、水漏れ、エラー表示の頻発など)を知っておくことで、早期に問題を察知し、適切な対応を取ることができます。
- 専門業者の利用の重要性: 電気温水器の点検や交換を検討する際に、専門の業者に相談することの重要性を理解することで、適切なアドバイスや情報を得ることができ、安全かつ経済的な選択をすることができます。
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電気温水器の寿命とは
電気温水器は毎日の生活で頻繁に使われるため、その寿命は非常に重要な考慮点となります。
一般的に電気温水器の平均寿命は10年から15年とされています。
これは、一部の部品が劣化する可能性があるためでその結果、効率が低下したり修理が必要になったりする可能性があります。
しかし、これはあくまで一般的な基準であり電気温水器の寿命は使用状況や環境、メンテナンスの状態などによって大きく異なることがあります。
例えば頻繁にメンテナンスを行い、部品を定期的に交換している場合、電気温水器は平均寿命を超えてもまだ機能するかもしれません。
それでも30年以上も同じ電気温水器を使用している場合、それは明らかに一般的な寿命を超えています。
このような状況では故障のリスクが高まるだけでなく、エネルギー効率も大幅に低下する可能性があります。
その結果、電気代が増えるだけでなく突然の故障により温水が使用できなくなるという事態にも直面する可能性があります。
次の章では30年以上使用した電気温水器がどのような問題を引き起こす可能性があるのか、詳しく掘り下げていきます。
30年使用した電気温水器の問題点
30年以上も同じ電気温水器を使用していると感心する一方で、その裏には見逃せない問題点が数多く存在します。
その主な問題点は以下の通りです。
- 劣化:30年間も使用していると電気温水器の内部部品は錆びたり、磨耗したりします。この劣化は水漏れ、温水供給の不安定性、効率低下などの問題を引き起こす可能性があります。
- エネルギー効率の低下:近年の電気温水器はエネルギー効率が高く設計されており、古いモデルに比べて温水を得るために必要な電力が大幅に減っています。古い電気温水器を使い続けることは、電力の無駄遣いとなり、長期的には電気代の増加をもたらします。
- 部品の供給問題:製造から30年以上経過した電気温水器の部品は、もはや製造されていない場合があります。これは何かが壊れたときに修理が難しくなる、あるいは不可能になる可能性があることを示しています。
これらの問題点は新しい電気温水器やエコキュートへの交換を検討する大きな理由となります。
次の章では新しい電気温水器とエコキュートがどのようにこれらの問題を解決し、さらにどのようなメリットを提供するのかを詳しく説明します。
電気温水器の寿命と故障のサイン
電気温水器は、私たちの生活に欠かせない存在です。
しかし、長く使っているとその寿命や故障のサインを示すことがあります。
ここでは、電気温水器の寿命や故障のサインについて詳しく解説します。
電気温水器の寿命は7年~10年
電気温水器は、一般的に7年から10年が寿命とされています。
これは、家電製品の中でも比較的長い方ですが、それでも10年を超えると故障のリスクが高まることが知られています。
例えば、車で言うと10年経ったら新しいモデルに買い替えることを考える人が多いのと同じです。
お湯と水の両方が出ない
これは、電気温水器の最も明確な故障のサインの一つです。
水道の元栓が閉まっているわけでもなく、他の蛇口からは水が出るのに電気温水器だけが水を供給しない場合、故障の可能性が高いです。
お湯がいつもより早くなくなる
通常、電気温水器は一定量のお湯を供給することができます。
しかし、その量が突然減少する場合、貯湯タンクやヒーターの問題が考えられます。
これは、スマホのバッテリーがすぐになくなるのと似ています。
お湯が沸かないまたはお湯の温度が低い
これも故障の兆候です。
特に、冬場にお湯が十分に温まらない場合、ヒーターの劣化や故障が考えられます。
貯湯タンク下の水漏れ
水漏れは、電気温水器の故障のサインの一つです。
特に、貯湯タンクの下からの水漏れはタンクの劣化や破損を示している可能性があります。
貯湯タンクの破損
タンクが破損していると、水漏れやお湯の供給量の減少などの問題が発生します。
定期的な点検やメンテナンスが必要です。
異物がお湯に混じる
お湯にサビや黒い粒子が混じる場合、内部の部品が劣化している可能性があります。
そのままにしておくと体に悪影響が出たり、水漏れのリスクもあります。
エラー表示が頻ぱんに出る
最近の電気温水器はディスプレイが付いているものが多く、エラーが発生すると表示されます。
頻繁にエラー表示が出る場合、早急な対応が必要です。
これらのサインを見逃さず、早めの対応をすることでより安全に、そして経済的に電気温水器を使用することができます。
定期的な点検やメンテナンスを心がけることで、電気温水器の寿命を延ばすことも可能です。
新しい電気温水器とエコキュートのメリット
古い電気温水器から新しいモデルやエコキュートに交換することには、数多くのメリットがあります。以下に、主なメリットをいくつか紹介します。
- 高いエネルギー効率:新しい電気温水器やエコキュートは最新のエネルギー効率技術を採用しています。これにより同じ量の温水を作るための電力消費が大幅に削減され、長期的には電気代の節約につながります。
- 信頼性の向上:新しい電気温水器やエコキュートは古いモデルよりも信頼性が高く、故障リスクが低いです。また、最新のモデルでは故障時の早期発見や遠隔モニタリングなどの機能が利用可能です。
- エコキュートのCO2削減効果:エコキュートは電力を使用して空気中の熱を吸収し、それを利用して水を温めるヒートポンプ技術を使用しています。これにより、CO2排出量が大幅に削減され環境に優しい選択となります。
- 部品の供給と保守:新しい電気温水器やエコキュートは部品の供給が保証され、必要に応じて迅速に修理やメンテナンスが可能です。
これらのメリットを考慮に入れると30年以上使用した電気温水器の交換は、経済的な節約、信頼性の向上、そして環境への配慮といった面で大きな価値をもたらします。
新しい電気温水器とエコキュートの比較
電気温水器とエコキュートは、どちらも我が家の水回りを支える重要な機器です。
しかし、これらの間には機能、効率、コストなど、いくつかの重要な違いがあります。
以下にその主な比較点を箇条書きでまとめました。
- 省エネ性: エコキュートは電気温水器に比べて省エネ性に優れています。エコキュートは電気を直接使用して水を温めるのではなく、空気中の熱を利用して水を温めます。これにより、同じ量のお湯を作るのに必要なエネルギーが大幅に削減され、電気代が抑えられます。
- 初期費用: 一般的に、エコキュートの初期費用は電気温水器よりも高いです。しかし、その省エネ性からくる運用コストの節約を考慮すると、長期的にはエコキュートの方が経済的と言えます。
- サイズ: 電気温水器はエコキュートに比べてコンパクトなデザインが多く、設置スペースに制限がある場合は電気温水器の方が適しているかもしれません。
- 補助金制度: エコキュートはその省エネ性から、地方自治体や電力会社による補助金制度の対象となることが多いです。これにより、初期費用の負担を軽減することが可能です。
- 機能: 新しい電気温水器もエコキュートも、リモコン操作で温度設定や節電モードなどが可能です。しかし、エコキュートには電力ピークカット機能や電気自動車への給電機能など、さらに進化した機能が搭載されているモデルもあります。
以上の比較から、あなたのライフスタイル、予算、環境への配慮などによって、電気温水器とエコキュートのどちらが最適かが変わるでしょう。
適切な選択をするためには、各機器の特性を理解し判断をしていただくのが良いでしょう。
適切な施工業者の選び方
電気温水器やエコキュートの交換は、専門的な知識と技術を必要とする作業です。
そのため、適切な施工業者の選び方は非常に重要となります。
以下に、良質な施工業者を選ぶためのポイントをいくつか紹介します。
- 経験と評価:施工業者の経験年数と過去の顧客からの評価を確認します。これは、業者の信頼性と技術力を判断するための重要な指標となります。
- 保証制度:良質な施工業者は自社の施工に対する保証制度を提供します。これは、何か問題が発生した場合に、安心して対応を依頼できることを意味します。
- アフターサービス:施工後のメンテナンスや修理対応の質も、施工業者選びの重要なポイントです。迅速で丁寧な対応を提供する業者を選ぶことがおすすめです。
- 見積もりの透明性:施工業者は施工費用の詳細な見積もりを提供し、それがどのように構成されているかを明確に説明するべきです。
電気温水器の交換費用は商品代も合わせると25万円~40万円程になることが多いです。
エコキュートへの交換は40万円~60万円程になることが多いです。
これらのポイントを考慮に入れ信頼できる施工業者を選ぶことで、安心して電気温水器やエコキュートの交換を進めることができます。
次の章では電気温水器からエコキュートへの交換方法について詳しく説明します。
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リフォーム業者選びでお悩みの方はこちらの記事も参考にしてください。
電気温水器からエコキュートへの交換方法
エコキュートへの交換はエネルギー効率と環境負荷の軽減の観点から、電気温水器の交換選択肢として高い人気を持っています。
以下に、電気温水器からエコキュートへの交換方法について説明します。
- 現在の設備の確認:まず、現在の電気温水器のサイズ、設置場所、電力供給等を確認します。これにより新しいエコキュートの適合性を判断します。
- エコキュートの選定:エコキュートは性能やサイズ、価格などに差があります。自宅の水使用量や予算、設置スペースに合わせて適切なモデルを選びます。
- 施工業者の選定:前述の「適切な施工業者の選び方」を参考に、信頼できる施工業者を選びます。
- 見積もりと契約:選定した施工業者から見積もりを取り、内容を確認した上で契約を結びます。
- 設置工事:施工業者が電気温水器を取り外し、新しいエコキュートを設置します。この際、電気配線や水道配管の調整が必要な場合もあります。
- 設備の使い方の説明:エコキュートの操作方法や、メンテナンス方法について施工業者から説明を受けます。
このように適切な準備と手続きを経てエコキュートへの交換を進めることで、電気温水器からエコキュートへスムーズに移行することができます。
エコキュートはその高いエネルギー効率と環境負荷の低さで、今後ますます注目されるでしょう。
電気温水器、エコキュートの交換を検討中の方はこちらの記事も参考にしてください。
エコキュートへの交換に際しての注意点
エコキュートへの交換を検討する際には、以下のような点に注意する必要があります。
- 初期費用: エコキュートの初期費用は電気温水器に比べて高く、その費用を用意できるかどうかは重要な判断基準となります。ただし、補助金制度を利用することで費用を抑えることができるので、各地の制度を調査してみてください。
- 設置スペース: エコキュートは電気温水器に比べて大きいため、設置するスペースを十分に確保できるかどうか確認が必要です。スリム型というタイプもあるのでそちらも候補に入れて、施工業者と打ち合わせをしてください。
- 使用電力量: エコキュートは一度に大量のお湯を作るため、契約している電力容量が足りているかどうかを事前に確認しておくことが必要です。
- 保証とアフターサービス: エコキュートは高価な機器なので、製品の保証期間やアフターサービスの内容を確認しておくことをお勧めします。
- 導入業者の選択: エコキュートの取り付けは専門的な技術を要するため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。また、業者によってはエコキュートの取り扱い経験が少ない場合がありますので、その点も確認しておくと良いでしょう。
これらの点を考慮し適切な判断を下してください。
エコキュートへの交換は一見すると大きな投資のように思えますが、長期的に見ればエネルギー効率とコスト削減の面で大きなメリットがあります。
まとめ
今回の記事では30年以上使用した電気温水器の交換の必要性、新しい電気温水器とエコキュートのメリット、適切な施工業者の選び方、そして電気温水器からエコキュートへの交換方法について説明しました。
古い電気温水器の問題点を理解し、新しい電気温水器やエコキュートの利点を把握することで、あなたの生活の質を向上させると共にエネルギー効率を高め、環境に優しい選択をすることが可能になります。
また、適切な施工業者を選ぶことで安心して交換作業を進めることができます。
次の一歩としてあなたの生活スタイルや予算に合わせて、新しい電気温水器やエコキュートのモデルを探し、信頼できる施工業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
今回の記事が電気温水器の交換を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
よくある質問
Q1: 電気温水器の寿命って、だいたいどれくらいなの?
A1: 電気温水器の寿命は一般的に7年から10年とされています。
ただし、使用頻度やメンテナンスの状況、設置環境などによって変わることがあります。
定期的な点検や適切なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことも可能です。
Q2: 電気温水器が寿命を迎えると、どんなサインが現れるの?
A2: 電気温水器が寿命を迎えると、以下のようなサインが現れることがあります。
- お湯の温度が安定しない、または十分に温まらない。
- お湯の供給量が減少する。
- 異常な音がする。
- 水漏れが発生する。
- エラー表示が頻繁に出る。 これらのサインが現れた場合、早めの点検や修理、交換を検討することをおすすめします。
Q3: エコキュートのメリットは何ですか?
A3: エコキュートの最大のメリットは、環境にやさしいことです。
ガスを燃やさずにお湯を沸かすので、CO2の排出が少ないのが特徴です。
また、電気を使っているので、深夜電力を利用することでランニングコストを抑えることができます。
さらに、ガス給湯器に比べて火災のリスクが低いのも大きなメリットと言えます。
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