リフォームを検討している方にとってリフォーム業者選びは大事なポイントです。
しかし、どういった基準で選べば良いのか?
現在、考えているリフォーム内容だとどんな会社が良いのか?
そもそも良い施工業者とはどういった業者なのか?
こんなお悩みを抱えてしまう方が多いです。
なので今回は工事内容ごとにリフォーム業者を選ぶポイント、優先したい特徴を解説していきたいと思います。
あなたが検討しているリフォームでは何を優先してリフォーム業者を選べば良いのか、リフォーム内容を当てはめながら読んでいただきたいです。
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リフォーム内容ごとに優先する業者の特徴
一概にリフォームを検討していると言っても、どんなリフォームをしようと考えているかは個人ごとに違いますよね。
また、リフォーム業者も得意なリフォームは会社や担当者ごとに違ってきます。
なので、考えているリフォーム内容ごとにお願いするリフォーム業者は変わってくるのは自然なことです。
しかし、リフォームに慣れている方やリフォーム業者に詳しい方などはほとんどいないので何を判断基準にして良いのかわからない方が多いはずです。
ここではあなたが検討しているリフォーム内容なら優先したいリフォーム業者の特徴やポイントを解説していきます。
給湯器・トイレ・ガスコンロ等の設備機器の交換
まずは半日~1日で完了する設備機器の交換です。
給湯器・トイレ・洗面化粧台・ガスコンロ・レンジフード・水栓金具(蛇口)などの交換ですね。
これらのリフォーム工事を考えている方が優先してリフォーム業者を選ぶポイントは、ずばり価格です。
なぜなら、こういったシンプルな交換工事ではどの業者が行っても仕上がりに大差が無いからです。
よっぽど酷い業者(職人)に当たってしまったら水漏れ・ガス漏れ等のリスクがありますが、そんなミスをするような業者はほとんどいませんし、99%以上の業者では工事後にチェックは行います。
特に私がお勧めしている「タウンライフリフォーム」や「ホームプロ」に登録されている業者なら問題ないはずです。
複数の業者から見積もりを取って比較し、安価に工事ができる会社を優先して良いです。
もちろん安いけど態度が悪い、だらしなさそうといった会社は選ばない方が良いです。
例えば安く工事できるけど現地調査に来た担当の態度が悪いから、丁寧だった2番目に安い業者に任せるというのは良いと思います。
この辺は差額と対応の差があなたが許容できる範囲なのか、そうでないかで判断してください。
また、最安の金額を好感の持てた業者さんに伝えて、同額でリフォームできないかを交渉してみるのも良いと思います。
*トイレ、洗面化粧台は複数工事が絡むこともありますがここでは一般的なタイプへのシンプルな交換の場合です。
設備機器のシンプルな交換で優先するポイント
- 価格の安さ:ほとんどの業者(職人)で仕上がりに差が出ない為。最低限のマナーや対応をクリアしている業者であることは必須。
ユニットバス・キッチン交換
上記の設備機器よりも金額も高くなり、日数も掛かるユニットバスやキッチンのリフォームの場合です。
これらの工事では価格だけを優先してしまうと失敗してしまう可能性があります。
なので優先して見ていきたいポイントは工事内容の説明が明確か、プランの提案力があるかです。
なぜこの2点を重要視するかというと工事の内容をしっかりと理解している、リフォームを行うに当たってチェックしないといけないポイントが見れているか、商品に対する理解度が高いか、お客様のニーズをしっかり理解しているかを見ることが出来るからです。
まず現地調査に来た担当の工事内容の説明が適当、例えば「初日にキッチンを壊して次の日に設置します。」だけしか説明がない業者はちゃんと工事内容を理解していないかもしれません。
こんな業者だと工事担当の職人に丸投げの可能性があり、工事日当日に職人が来てから見落としに気付き、予定通り設置できない場合や仕上がりが希望していたものから変わってしまう可能性があります。
特にキッチンの方がリフォーム業者側からするとチェックポイントが多いので、工程と内容をしっかりと説明できる業者を選ぶようにしましょう。
「壊してみないとわからないのですが、こうだったらAのやり方、こうだったらBのやり方で納めます」
などの説明がある会社や
「初日に解体を行い、新しいキッチンに合うように水道とガスの配管を行います。新しいキッチンを設置するのに下地が新たに必要でしたらこの日の午後に下地を入れます。翌日にパネルとキッチンを設置し電気、ガス、水道を接続したら使用できるようになります。但し、周りにコーキングを打つので乾くまで1日ぐらいは触らないように気を付けてください。」
といったようにきちんと工程と工事内容を説明できる業者を選ぶようにしましょう。(これでも簡略化しています)
また、あなたの要求を聞いて高いものではなく必要なオプションをしっかりと提案してくれる会社であるかも大事です。
さらにオプションに伴う工事が必要な場合はその工事の説明と大まかな金額も提示できる業者は、しっかりとした商品知識と工事の知識がある可能性が高いです。
反対に求めていない高いオプションを提案してくる会社はあなたの為ではなく、会社の売り上げを意識している可能性が高いです。
もちろん、リフォーム業者も売り上げを取らないと営業していけないのですが、利益優先の業者だと、細かいミスを隠したり(直すと利益が減る為)、腕の良くない安い職人に依頼をする可能性も高くなってしまいます。
なので、あなたのニーズをしっかりと受け止め、最適な提案をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
ユニットバス・キッチン交換で優先するポイント
- 工事内容の説明が明確:工事内容があまりに簡単すぎる業者は工事内容を詳しくわかっていない可能性がある為、工事当日になり工事不可や工事内容変更が出てしまうかもしれない。
- ニーズに合ったプランの提案:高いものばかり勧める、あなたのニーズを満たさない提案をしてくる業者は利益優先でお客様優先ではない可能性が高いので注意。
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室内ドア・収納・フローリング・間取り変更等の木工事
続いては室内のドアや収納、フローリング、間取り変更、造作等の木工事の場合です。
この木工事というのは大工さんが行う工事ですね。
これらの工事は技術と知識と応用力が問われる工事です。
なので上記の設備工事よりもリフォーム業者側からすると難しく感じることが多いです。
シンプルにドアやクローゼットの扉を交換したり、フローリングを上張り(既存の床の上からフローリング材を貼る工事)なら比較的簡単ではあります。
しかし、決まった形の商品だけを交換するわけではない木工事は頭を使うし対応力が問われるので、苦手な業者もけっこういます。
したがって木工事を任せる業者選びで重要なポイントは価格よりも信頼感です。
正直、本当に信頼できるかは工事が始まってみないとわからない部分もあります。
ただ、何となくではなく業者をチェックすることは必要だと思っています。
確認していただきたいのは「過去の事例」、「口コミ」、「経験」です。
まず過去の事例で似たような工事を行ったことがあるか?
そして、会社としてではなく、担当者がその工事を行ったことがあるかを聞いてもらいたいです。
やはり木工事は経験としてやったことがあるのと教わっただけでは大きく違います。
設備工事とは違い現場に合わせて適応させていく必要がある木工事は、担当者と職人の引き出しの多さが重要となる場面が多くあります。
なので過去に似た工事を行っているか、木工事の経験はどのくらいあるかは大事なポイントです。
あなたの工事とは別の工事でも大工さんが何週間も入るような工事を経験しているかも確認できると、担当者の木工事への理解力がわかってくると思います。
あとは口コミで「商品が無かったため、大工さんが作ってくれた」、「大工さんがより丈夫になるようにサービスで補強してくれた」など、手間が掛かってもお客様の為にプラスになることが出来る会社は良いリフォームになる可能性が高いです。
木工事で優先するポイント
- 過去の事例と経験:木工事は事前準備も大事だが工事中の対応力も必要となる為、担当者と大工の引き出しの多さが重要となる。
- 口コミの内容:商品を入れ替えるのは比較的簡単だが、造作や工事中でプラスになる判断は技術と知識が必要になる為、これを持ち合わせてそうか確認する。
壁紙やクッションフロア等の内装工事
次に家の雰囲気を作るのに重要な内装工事です。
この工事はどの範囲でどんな壁紙を貼るかにもよります。
トイレや洗面室、一部屋の一面のみといった狭い範囲に無地(柄物ではないもの)の壁紙を貼る場合は金額優先でも良いと思います。
また、室内の壁のみで凸凹が少ない、斜めの天井が無い、吹き抜けなど天井がかなり高いわけではない場合も壁紙の張り替えの難易度は低いので金額を優先しても良いかもしれません。
ただし、室内の広い範囲や吹き抜けになっているリビング、階段や梁など複雑な形がある場合は技術が必要となりますので安いだけの業者には任せない方が良いです。
「うちの職人はベテランで手も早いんです。」などと言ってくる業者は仕上がりが悪い可能性があります。
一見、良さそうなことを言っていますがベテランで壁紙を貼るのが異様に早い職人は仕上がりが雑なことが多いです。
一般的には職人が1日で貼れるのは50m程です。
これよりも明らかに多い良を1日で貼れると言ってくる業者は怪しんだ方が良いです。
もちろん、細かいことは気にしないから早く終わらせてほしいという方はこういった業者を選んでも良いと思います。
ちなみに雑な仕上がりだと、のりが窓枠や壁に付いている、切り口がガタガタ、継ぎ目がすぐに見えてしまうといったことが起きます。
綺麗に仕上げてもらい、その状態をなるべくキープしたいのであればスピードよりも丁寧にやってくれる業者さんに頼みましょう。
事例を見て柄物や洋物の壁紙を綺麗に貼っている業者や口コミで「綺麗に張ってくれて満足」と書かれている業者を選ぶようにしましょう。
現地調査に来た担当者には1日にどれくらい貼れるのか?(多すぎは注意)も確認してください。
あとは内装工事は下地も大事なのでパテ処理(壁の凸凹をならす作業)をしっかりやるかの確認もしてください。
内装工事で優先するポイント
- 早くて綺麗は難しい:内装工事であまりに早い場合は仕上がりが雑な可能性が高いので注意。パテ処理もしっかり行い丁寧に工事を行うか確認する。
外壁・屋根の塗装工事
続いては外壁・屋根の塗装工事です。
まず、いきなり訪問してきて「屋根の板金がぷかぷかしてます。このままだと雨漏りしてしまうかもしれません。」と言ってくる業者は注意です。
自身で屋根の板金の釘を抜く、ヒビを入れるなどをしてその写真を撮り、すぐに工事をしないといけないなどと言ってくる業者がいますので絶対に屋根に登らせないでください。
そんな時は「ひいきにしている業者がいるのでそちらに見てもらいます。」と言って帰らせましょう。
ただ、ごく稀に本当に親切で言ってくれる業者もいるので本当にひいきにしている業者がいる場合はそちらに、いない場合はリフォーム業者比較サイトなどに登録して、紹介された業者に現地調査をお願いするのも良いと思います。
業者を選ぶポイントとしてはしっかりとした現地調査、調査書の発行、説明が詳しくされるか、近隣の方々への配慮を見ていくのが良いでしょう。
まずは現地調査ですが屋根の上までしっかり見てくれるか?細かい亀裂にも気付くか?塗装と高圧洗浄の範囲を説明してくれるか?などを見ていきましょう。
雑に採寸だけして帰るような業者は仕事も雑な可能性が高いので避けましょう。
また、しっかりとしている業者は、各部の写真や気になる点やそれに対する対処などが書かれている調査書を提出してくれます。
これと見積書の内容を照らし合わせ必要な工事内容や出来ること(差し色の不可や補修等)をしっかりと説明できる会社は信頼ができると言えます。
外壁・屋根の塗装工事は屋外の工事になりますので近隣の方々への配慮も大事です。
工事案内をポストに入れるだけではなく、しっかりと挨拶までしてくれる業者か、その範囲はどの範囲で行ってくれるかも確認しましょう。
また、工事の序盤に行う高圧洗浄は水しぶきが飛んでしまうので洗濯物をしまっていただくお願いを近隣の方にしないといけないかもしれません。
そのご案内もしっかりとやってくれるかを確認しましょう。
立地によっては足場を設置する際に近隣への許可や道路を使用する許可が必要になる場合もあるので、気になる場合はこの辺りも聞いてみましょう。
この辺をしっかりとやる業者は作業もしっかりやり、近隣の方とも揉めることは無いと思うのであとは使用する塗料と金額も確認し任せる業者を選びましょう。
外壁・屋根の塗装工事で優先するポイント
- しっかりとした現地調査:採寸だけしてろくに状態の確認をしない業者は雑な仕事をする可能性が高いので避けるべき。
- 調査書の発行:各部の写真と現在の状態、良くない場合は対処法までしっかりと書かれた調査書を提出してくれるか。
- 工事内容の説明:必要な工事と自分が思っている色合いの家に出来るか、何年持つ塗料を使うのかちゃんと説明されるかをチェック。
- 近隣の方々への配慮:挨拶はちゃんと行ってくれるか、高圧洗浄(水を使う作業)を行う際のご協力のお願いもしてくれるか、駐車や足場で迷惑をかける場合も事前にご案内をお願いできるかを確認。
複合工事・家全体の工事
続いては複数の工事を組み合わせたリフォームや家全体のリフォームの場合です。
まず大きな規模のリフォームの場合に金額を最優先で選ぶというのはお勧めできません。
難易度の高い大規模リフォームでは「安かろう悪かろう」で収まらず、後々の補修や別工事が必要になったりして結局、高くつくということがあるからです。
なので、これから書くポイントを優先して選んだ業者が、たまたま安かったらラッキーくらいに思いましょう。
では、大規模なリフォームで業者を選ぶポイントですが、工事の経験と工程を明確に説明できるかです。
工事の経験は似たような工事を担当者が経験したことがあるか、工事の注意点を説明できるかを見ていきましょう。
やはり大規模なリフォームだとほとんどは行ったことがあるけど、これはやったことが無いからよく分からないといったケースが多くなります。
未経験の工事が単純なものだったり、しっかりと自身で調べて工事内容を把握するタイプの担当者であれば良いのですが、何となくで工事に入ってしまうとちょっとしたトラブルで工事が止まったり、内容が変更になったりします。
なので見積もりの段階で一つ一つの工事内容と方法をしっかりと把握できているかを確認してください。
次に工程をしっかりと説明ができるかですが、ここも曖昧だとリフォーム全体が進まなくなるので大事なポイントです。
特に入居前や一時的に仮住まいをしてのリフォームの場合は、住み始める時に工事が終わっていないことも考えられます。
こういったトラブルを避ける為に、なぜこの順番で工事を行うのか、工事中のイレギュラーに対応できるよう余裕を持った工程を組めているかを確認してください。
特に木工事の後に内装工事を行うことがほとんどなのですが、この2つの間に予備日を設けているか、トイレの交換は内装工事と一緒に工事全体の後半に行うか、をチェックしてください。
大規模な木工事は日程がずれることが多い工事なのでしっかりと余裕を持っていないと内装工事と被ってしまい、内装工事が進まないということになりかねません。
また、古いトイレは使用させてもらうことがほとんどですが新しく設置したトイレを利用することは基本的にはしません。
なので工事全体の後半に行う内装工事と一緒に行います。
こういった配慮ができない業者は他のことでも配慮が無い可能性がありますので注意してください。
反対に住みながら行う場合はお客様の要望があればその順番で行えるよう工程を組むことも可能です。
ここの融通が利く会社はお客様ファーストの会社とも言えます。
ただし、効率的な工程を組むよりも自身の都合の良い工程にしたら、トータルの日数が掛かってしまうことは仕方ないのでそれで業者さんを責めないでください。
複合工事・家全体の工事で優先するポイント
- 工事の経験:たくさんの種類の工事を行う場合はどうしても未経験の工事が入ってくる可能性が高まります。未経験の工事でつまづいてしまうと工事全体が遅れる可能性もある。
- 工程を明確に説明できる:空き家の状態でリフォームを行う場合は効率的な順番があります。なぜこの順番が良いのかちゃんと説明できるかは工事の理解度を見れます。余裕を持った工程を組めているかも確認。
リフォーム業者選び共通のポイント
ここまでは各工事ごとのリフォーム業者選びのポイントを解説してきました。
最後に共通しているポイントを挙げていきたいと思います。
こちらも参考にして信頼できるリフォーム業者を見つけてください。
- 複数の見積もりを取得する: 最初のステップとして、少なくとも3~5社のリフォーム業者から見積もりを取得しましょう。これにより、価格だけでなく、提供されるサービスの範囲も比較できます。
- サービス内容を詳細に比較する: 各業者が提供するサービス内容を細かく比較します。同じ価格でも、サービスの質や範囲には大きな違いがあるかもしれません。
- 過去の実績をチェックする: 業者の過去のプロジェクトや実績を確認し、特に類似したリフォーム案件の経験があるかを見ます。可能であれば、過去の顧客からのフィードバックや評価も参考にします。
- コミュニケーションを重視する: 見積もりの段階での業者の対応やコミュニケーションの質も重要な判断基準です。質問に対する回答が迅速かつ丁寧かどうかをチェックしましょう。
- 契約条件を確認する: 最終的に候補を絞ったら、契約条件を詳細に確認します。特に、支払い条件、工事のスケジュール、保証やアフターサービスの内容など、細かい部分まで注意深く検討することが重要です。
- 直感も大切にする: 最終的には、あなた自身の直感も大切にします。業者との相性や、その業者があなたのリフォームに対するビジョンを共有してくれるかどうかも、重要な選択基準となります。
これらのステップを踏むことで信頼できる業者を見つけ、理想のリフォームを実現することができるはずです。
リフォームで今の暮らしをより快適で安心できるものにしていきましょう。
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リフォーム業者選びでお悩みの方はこちらの記事も参考にしてください。
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